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プロフィール

梶 ナナカ (かじななか)

webデザイナー/ライター

[現在]フリーランスで日本の企業様からwebデザインを受注。合間にバリ島に関する執筆活動。

[略歴]百貨店の広告担当、広告代理店のタレントキャスティング、制作会社のコピーライター、メルマガ担当を経て、webデザイナー。企画・構成からデザイン、コーディングまで行えるのが強み。
お仕事のご依頼はこちら:info[at]memobali.com([at]→@)

[趣味]食べ歩き。最近ハマってるのはアシュタンガヨガ。

[バリ歴]1999年 バリ島初渡航。ハマって年3回ペースに。
2001年 サヌール地区で1年弱滞在。ディープな面を知る。
2002年 結婚
2011年~ 日本とバリ島、半々の滞在生活。クロボカン端のダルン在住

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【バリ島】4~5月:コロナウイルス感染状況と政策(その2)

大型連休ですわねぇ…ふぅ。例年であれば日本人と中国人を中心に(日本はGW、中国は労働節)たくさんの外国人で賑わうバリ島ですが、今年はほっっっんとうに閑散としています。
あてくしの周りでもバリ旅行を諦めた方がちらほら。今は各々が「いるべきところにいる」のでしょう。いつか来るべきときが来たら渡航できるはず。それまでは予習・復習・体力づくりに励みましょう☆

さて、新型コロナウイルス(COVID-19)に関する「バリ島」の感染状況、州や県の対策および現状について、主に現地ニュースサイトBaliPost(バリポスト)在インドネシア日本国大使館在デンパサール日本国総領事館からのお知らせなどをもとにまとめていきます。

前回のブログ(その1)からだいぶ時間が経ってしまいました。変わった点を先にフィーチャーしていきますね。
今回は再度「国と州の感染状況」「感染者の内訳」と、「感染源の推移」「バリ人気質からみる感染の特徴」です。感染者内訳では一部エリアで隔離措置が行われていることに触れています。
本当にいろいろと変わっています。これからも変わるでしょう。良いほうに変わればいいなと願いつつ。

いつもながら、あてくしが全力で取材したわけじゃないので(むしろ脱力して近所を徘徊)、実情はわかりかねますし、エリアによって差があると思います。また、すべての情報を網羅しているわけではありません。日々刻々と変化していますので、最新版や詳細は必ず各自でご確認くださいね。

国と州の感染状況


◆インドネシアの感染状況

インドネシア国内のコロナウイルス感染状況は、BNPB(国家防災庁)の分布データで確認できます。
・BNPB(インドネシア語):Situasi Virus Corona

インドネシア「BNPB(国家防災庁) Situasi Virus Corona」Memo Bali
BNPB Situasi Virus Coronaのパソコン画面
↑画像をクリックすると表示できます


リニューアルされて、表示がやや(だいぶ)遅くなりました。グラフが増えて瞬時にわかりにくいです。みんなが見るものだからデータ軽くしようZE!

5/3(日)の集計によると、インドネシア陽性患者数は11,192人、24時間での増加数349人。陽性患者数のうち、治癒者数1,876人(治癒率16.76%)、死亡者数845人(死亡率7.55%)。
陽性患者数は連日増え続けています。ついに大台の1万人を突破しました。

陽性患者が増えたことで、死亡率は下がってますが、死亡者自体は増えています。死亡率7.55%とは、100人の感染者に対して7.6人、およそ13人に1人が亡くなる計算です。

◇バリ州の国内順位
バリ州は現在34州中8位です。
西ヌサ・トゥンガラ州(ロンボク島・スンバワ島)の陽性患者が増えたため1ランク下がりました。

◆バリ州の感染状況

バリ州のみの感染状況は、州政府の分布データで確認できます。
・Pemerintah Provinsi Bali(インドネシア語):Peta Penyebaran COVID-19

バリ州「Pemerintah Provinsi Bali(バリ州政府) Peta Penyebaran COVID-19」Memo Bali
Peta Penyebaran COVID-19画面のパソコン画面
↑画像をクリックすると表示できます


5/3(日)時点で、バリ州陽性患者数は262人、24時間での増加数25人。陽性患者数のうち、治癒者数151人(治癒率57.63%)、死亡者数4人(死亡率1.53%)です。
4/29(水)のみ新しい陽性患者の増加はゼロでしたが、その日以外は増え続けています。

感染の内訳をみていきましょう。

←↑GWのクリクリクリックおねげーします

バリ州感染者の内訳


◆陽性患者数:増加

5/3(日)時点の陽性患者数は、デンパサール市がもっとも多く、次いでバンリ県、3位がブレレン県、4位がギャニャール県、5位がクルンクン県、6位がカランガッサム県、7位がバドゥン県とタバナン県とジュンブラナ県です。
陽性患者数の増加にともない、順位は入れ替わります。

感染防止対策の順守により新たな陽性患者の出ていない地域が多くみられる一方、
狭いエリアでクラスター(感染者集団)が発生しています。
具体的には、1.バンリ県アブアン村、2.カランガッサム県パダンケルタ村とブンガヤカンギン、3.ブレレン県ボンダレム村です。
一時デンパサール市サヌールカウとウブンカジャ、バドゥン県とギャニャール県でも局所感染が見られましたが、抑制されている模様です。

現在、下記 3つの村で隔離措置が取られています。期間終了時に陽性患者が減れば制限は解除されます。
また、ほかの村でクラスターが発生した場合、新たに追加される可能性があります。

◇バンリ県アブアン村
感染者集団が最も多いアブアン村のスロカダン・アブアン・サラの3バンジャール(町内会)では、4/30(木)に村民1,210人にラピッドテスト(少量の血液により感染の有無を15分で判定できる迅速抗原検査)を実施した結果、433人から陽性反応が出ました!!めっちゃ多いやんけー((((;゚Д゚))))
・BaliPost(インドネシア語):LEBIH DARI 400 WARGA SEROKADAN RAPID TEST-NYA REAKTIF(スロカダンの簡易検査で400人以上の住民が反応)

翌日以降PCR法スワブテスト(鼻口腔の粘膜を綿棒で採取した検査)を行い、セロカダンで19人、アブアンで4人、サラで1人の合計24人が正式に陽性と診断されました。
400人強の反応は特定ブランドの検査キットによる不具合でした。この製品をバリ州内で使わないようお達しが出ています。製品名は公表されていません。
・BaliPost:ADA PESAN BEREDAR ALAT “RAPID TEST” MERK TERTENTU JANGAN DIGUNAKAN, INI KATA PEMPROV BALI(バリ州政府は特定ブランドの簡易検査ツールを使用しないというメッセージを出した)

スワブテストで24人の陽性患者が出たことにより、アブアン村は5/2(土)~14日間隔離措置が取られます。期間中、緊急時を除き村民はほぼ家から出ることができません。また村外へ出ることは禁止されます。
特に感染者が多いバンジャールスロカダンの2,640人は一切外出禁止です。食事は軍の公共キッチンで作られたものが1日3回トラックで配送されます。自炊の場合、香辛料などを買いに出る危険があると判断されたためです。
・BaliPost:ADA 24 WARGANYA POSITIF COVID-19, AKHIRNYA DESA INI DIISOLASI 14 HARI(COVID-19の陽性住民は24人、ついに村は14日間隔離)
・BaliPost:INI DILAKUKAN KODIM BANGLI, PENUHI KEBUTUHAN MAKAN WARGA SELAMA SEROKADAN DIISOLASI(隔離されたスロカダン村民の食事はバングリ地区軍事司令部によって行われる)

隔離中にも関わらず、さっそく外へ出た2人が、5/3(日)警察官に確保されました。「退屈だったから」というのが理由です…う、うん。今後同じことを繰り返す場合は特別な場所へ統監と警告されています。
・BaliPost:KARENA LAKUKAN INI, 2 WARGA SEROKADAN DIAMANKAN(2人のセロカダン居住者が保護された)

◇カランガッサム県パダンケルタ村
パダンケルタ村では当初4人が陽性と診断され、彼らと接触したとされる181人にラピッドテストを実施したところ、12人に陽性反応があり、スワブテストが行われました。
・BaliPost:RATUSAN WARGA PADANGKERTA JALANI “RAPID TEST,” BELASAN REAKTIF(数百人のパダンケルタ住民が簡易テストを行い、数十の反応)

スワブテストの結果は出揃っていませんが、うち1人は4歳半の女児です。1回目は陰性、2回目で陽性反応が出ました。帰国した国外労働者の家庭とみられています。
・BaliPost:BALITA DARI KECAMATAN INI, JADI PASIEN BARU POSITIF COVID-19 DI KARANGASEM(この地区の幼児、カランガッサムのCOVID-19陽性の新規患者)

蔓延を防ぐため、72世帯の村民が家庭内隔離されます。5/1(金)~14日間自宅から出ることはできません。事前に基本的な食料品が配布され、路地には消毒薬が散布されました。
また重要度が高いものを除き、村へのゲスト(観光客や他住民)の出入りは禁止です。午前7時~午後11時までプチャラン(警備員)が定期的に巡回・確認します。
・BaliPost:WARGA PADANGKERTA KALER JALANI KARANTINA RUMAH(パダンケル住民の状況)
・BaliPost:KASUS POSITIF COVID-19 BERTAMBAH, WARGA PADANGKERTA DILARANG TERIMA TAMU LUAR(COVID-19肯定的なケースの増加、パダンケルタ居住者は外部ゲストの受け入れを禁止)

◇ブレレン県ボンダレム村
ボンダレム村でも局所感染が疑われたため、ラピッドテストを行い、陽性反応のあった46人にスワブテストを実施しました。5/2(土)に16人が陽性と診断されました。

これにより、5/3(金)午後~15日間、28世帯94人が隔離され、自宅から一切出ることができません。食事はブレレンのタスクフォースより提供されます。
検疫期間中、村の出入口の監視が強化されます。他の村民も重要なビジネス等でない場合、外出を自粛しないと処罰の対象です。果物等の物販販売(路上の物売り)や釣りなどで村の外へ出ることも避けなければなりません。
村内は食料品店を除いて閉鎖されます。
・cyber tokoh(インドネシア語):Hari Ini Desa Bondalem Mulai Dikarantina(今日ボンダレム村が検疫を開始)
・BaliPost:CEGAH KASUS TRANSMISI LOKAL, PINTU KELUAR-MASUK DESA BONDALEM DIPERKETAT(ボンダレム村のローカル伝染、厳格な出口および入口の防止)

◇自主隔離:ギャニャール県デサアダットニュークニン
感染防止策の一環で、デサアダット(慣習村)ニュークニン=ウブドのマス村などでは5/5(火)~5/7(木)の3日間の自主的に隔離政策が実施されます。
現時点でこのエリアにクラスターは発生していませんが、外国人観光客や出入り業者が多いため、内外の人の移動を一時的に封鎖し、未然に防ぐことが目的と思われます。
村民の活動を停止する「ニュピ・シペン」ではありません。

期間中は、1.外部からの立入禁止、2.ホテルやレストランへの業者の納品禁止、3.ホテルやレストランのスタッフはエリア内での宿泊を推奨、4.ホテルやレストランは村内にいるゲストや住民のみに提供可、というルールです。また、外部からの注文や納品は出入口にて受け渡しになります。
・BaliPost:DESA ADAT NYUH KUNING GELAR ISOLASI TIGA HARI(ニュークニンの慣習村が3日間の隔離を保持)

◆死亡者数:1人増加

SNS(facebook/twitter)に速報を載せたとおり、州内で4人目の死亡者が出ました。
4/21(火)デンパサールのサンラー病院で、ジュンブラナ(ヌガラ)県出身でデンパサール市クシマン在住の52歳バリ人男性が亡くなりました。クルーズ船の乗組員でポルトガルで感染したとみられています。
・BaliPost:BERTAMBAH, PASIEN POSITIF COVID-19 DI BALI MENINGGAL(バリ島のCOVID-19陽性患者が死亡)

死亡者の4人中2人は外国人(イギリス人女性、フランス人男性)、もう1人は他島出身バリ島在住のインドネシア人です。詳しくは前回のブログでご確認ください。

島内死亡者にカウントされていませんが、
4/20(月)にアメリカの病院で、バドゥン県メングウィ出身の41歳バリ人男性が亡くなりました。クルーズ船の乗組員でした。遺体や遺骨が返送されたかは不明です。
・BaliPost:DIDUGA COVID-19, NAKER KAPAL PESIAR ASAL BADUNG MENINGGAL DI LUAR NEGERI(COVID-19によりバドゥン出身のクルーズ員が海外で死亡)

4/22(水)バンリ県総合病院ではバリ人女性(出身地・年齢不明)が死亡しました。1回目の簡易検査で陽性だったものの、2回目以降は陰性だったため、感染者として加算されていません。遺体は偽陰性との扱いで即火葬されました。
・BaliPost:SATU PASIEN RAPID TESTNYA POSITIF COVID-19 DI BANGLI MENINGGAL(バンリでCOVID-19検査陽性の患者が死亡)

4/28(火)にはバドゥン県ジンバランのアパートでウクライナ人カップル(54歳・52歳)が遺体で発見されました。感染の疑いが否定できないため綿棒による採取は行いましたが、警察と大使館の調整が必要で、結果は掲載されていません。
・BaliPost:SAMPEL SWAB SUDAH DIAMBIL, OTOPSI JASAD 2 WN UKRAINA TUNGGU INI(綿棒のサンプルが既に採取されており、2人のウクライナ人の遺体検査待ち)

5/3(日)時点でバリ州の死亡率は1.53%非常に低く、インドネシア国内では下から2番目に位置しています。

◆治癒者:大幅増加

バリ州の治癒率は、57.63%に達しています。
5/2(土)時点でインドネシア国内での回復率1位です。2位はマルク州、3位はリアウ州。
インドネシア国内の治癒率が16.76%、世界平均は31.9%なので、かなり高い数値といえます。
・BaliPost:PERSENTASE TINGKAT KESEMBUHAN PASIEN COVID-19 DI BALI NAIK, INI PERINGKAT TERBARU DI NASIONAL(バリ島のCOVID-19患者の治癒率が上昇、これは全国で最新のランキング)

数字で見る限り、バリ州では感染しても治る率が高く、亡くなる可能性は極めて低いといえます。年齢や基礎疾患の有無など個人差があるため、確約はできませんが。
国外労働者の帰国と、島内でのローカル感染が続いているため、依然として注意は必要です。

感染源の推移


バリ州内の感染源は、時間の経過とともに変わってきています。時系列であげています。

◆3~4月上旬:外国人から

3月に国内で初めての感染が発覚したあと、しばらくは外国人が感染源となるケースが目立ちました。

3/2(月)ジャカルタ郊外に住むインドネシア人女性2人が国内で初めて感染したと報道されました。マレーシア在住の日本人が感染源の可能性と示唆したことにより、ジャカルタを中心に日本人への差別行為が起こります。
・日経新聞:新型コロナ、インドネシアで初確認 「日本人から感染」

バリ州内の一部でも差別があったため、在デンパサール日本国総領事館総領事は後日抗議書簡を送付。COVID-19担当者は「特定の部族や国に対して差別しない」ようバリ市民に訴えました。
・BaliPost:SEKDA DEWA INDRA IMBAU MASYARAKAT TAK DISKRIMINATIF SIKAPI PENYEBARAN COVID-19(インドラ長官はCOVID-19の蔓延に対応する際に社会的差別をしないように訴えた)

3/11(水)には旅行で滞在中のイギリス人女性が死亡しました。基礎疾患があり、到着直後から不調を訴えていたようです。
滞在先とされたホテルはチェックイン前にも関わらず名前を出されたことで、大量のキャンセルが発生したそうです。
・日経新聞:インドネシア、新型コロナで初の死者 バリ島滞在の英国人

3/15(日)には在住または長期滞在のフランス人男性が道で死亡しました。検死の結果、感染が確認されました。
・BaliPost:BEGINI, KETERANGAN PACAR WNA MENINGGAL DI JALAN IMAM BONJOL(イマンボンジョールで亡くなった外国人のガールフレンドの説明)

3/20(金)からインドネシア政府は、日本を含むすべての国に対する短期滞在免除等停止する入国規制措置を開始します。さらに4/2(木)から一部の例外を除き外国人の入国・乗継禁止にしました。
・在インドネシア日本国大使館:(3/20以降)新型コロナウイルスに係るインドネシア政府による追加的な入国規制措置(続報)
・MemoBaliBlog:(4/2以降)インドネシアの入国制限

これによりすでに州内にいる外国人を除き、新規観光客はゼロになりました。第1感染源の封じ込めに成功します。
・BaliPost:RATUSAN WNA MASIH DATANG KE BALI, TIONGKOK DI PERINGKAT PERTAMA(そもそも何百人もの外国人がバリ島にやってくる)

◆3月下旬~4月:国外労働者(PMI/ABK)から

インドネシア政府は3/20(金)の追加的入国規制措置で、インドネシア国民に対しても不要不急な海外渡航を制限するよう強く求めました。また、海外渡航中の国民にはさらなる飛行困難を予想し、直ちにインドネシアへ帰国するよう要請しました。
・在大阪インドネシア共和国総領事館:インドネシア領土への出入国者に対する インドネシア共和国政府の追加政策(2020年3月17日)

世界各地で働いていた国外労働者(PMI/Pekerja Migran Indonesia)およびクルーズ船の乗組員(ABK/Anak Buah Kapal)は3月下旬から続々帰国しはじめます。
アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、ギリシャ、ノルウェー、カタール、ドバイ、モルディブ、スリランカ、中国、韓国、日本などなど。多くの国や地域に散らばってたんですね。
・detik news(インドネシア語):550 WNI ABK dari Luar Negeri Tiba di Bandara Ngurah Rai Bali(海外から550人のインドネシア市民がングラライ空港に到着)
・BaliPost:RATUSAN ABK PESIAR NORWEGIAN CRUISE LINE PULANG LEWAT BANDARA NGURAH RAI(ングラライ空港経由で何百ものノルウェークルーズクルーズが帰国)
・BaliPost:BAWA RATUSAN ABK, 4 KAPAL PESIAR AKAN SANDAR DI PELABUHAN BENOA(数百ものABK、4つのクルーズ船をベノア港に停泊)

PMIやABKはエージェント経由で渡航していたため、州政府がその人数や渡航先などを把握しておらず、帰国者数との合致ができませんでした。
後日の発表によると、約22,000人おり、すでに13,000人程度が帰国している模様です。
・BaliPost:PEMPROV AKUI TAK PUNYA DATA PASTI JUMLAH PMI ASAL BALI(州政府はバリからのPMIの数に関する明確なデータがないことを認める)

当初は帰国者に対して到着時の検疫のみ行い、検査後は「2週間程度の自主隔離」を要請し、帰宅させました。若者を中心に島内を元気に動き回り、あっという間に感染拡大。そりゃそうですよねぇ。
・BaliPost:IMPORTED CASE COVID-19 MENDOMINASI DI BALI, WARGA DIMINTA TAK LAKUKAN INI(輸入ケースCOVID-19バリ島で支配的、住民はこれを行わないように求められる)

慌てたバリ州政府は、デサアダット負担で各地のホテルに帰国者を2週間隔離することを決定。各地のホテルは快く受け入れたものの、周辺のデサ(村)やバンジャール(町内会)から公的拒否や差別が起こりました。
すぐさま、バリ州知事・デサアダット(慣習村評議会)・PHDI(インドネシア・ヒンドゥー教協会)連名拒否や差別を行わないよう通達が出されました。
州知事いわく「彼らは働いていた国の企業から帰されたために戻ってきたバリの市民。バリ島とインドネシアにとって大きな外貨獲得者であります。人間の価値、礼儀、平等などを優先付け、バリの文化的宗教観に従って仲間との喜びと一体感に気づきましょう」と。
さらにバリ警察とデンパサール警察からも「今後従わない場合は逮捕する」との声明が出ました。
・BaliPost:SIKAPI PENOLAKAN MASYARAKAT TERHADAP PMI, INI SERUAN GUBERNUR, MDA DAN PHDI(PMIのコミュニティの拒否に対する、知事、MDAおよびPHDIの呼びかけ)
・BaliPost:DUA KAPOLRES RAPAT SOAL KARANTINA PMI DI KUTA(クタでのPMI検疫質問会議の2人の警察署長)

ちなみに隔離先のホテルの中には四つ星だか五つ星もあるそうです。スイートルームは無理でしょうけど、普段泊まることのない場所に客としてステイできるなんて待遇良いですよね。それでも出歩いてこっぴどく怒られた若者もいるようですけど。

14日間の待機期間終了時に再度検査を行い、陰性であれば帰宅できます。
帰宅後もマスクなどを着用し、不要不急の外出はしないよう要請されます。
・BaliPost:PULUHAN NAKER MIGRAN PULANG, INI PESAN KAPOLRES BADUNG(何十人もの移民労働者が戻ってきた、これはバドゥン警察署長のメッセージ)

PMIやABKの帰還フローが続くことにより、バリ州では「大規模社会制限(PSBB)」を発令できません
現在は彼らの治癒プロセスに集中し、すべて完了してから、観光と経済の回復プログラムに移行するとのことです。
BaliPost:INI, RISIKO DIHADAPI BALI KALAU BURU-BURU AJUKAN PSBB(急いでPSBBを提案した場合にバリが直面するリスク)
・BaliPost:BALI BISA “KEBOBOLAN” KASUS COVID-19 JIKA TAK SEGERA TERAPKAN INI(バリ島は、すぐに適用されない場合、COVID-19のケースを「受け入れる」ことができます)

◆4月下旬~:ローカル伝播

現在の新たな陽性患者はほぼローカル内伝染です。5月に入ってからは90%が該当します。
PMIやABKまたはPSBB(大規模な社会的制限)地区からの帰省者を感染源に、家族や親族、近隣住民に広がっています。
・BaliPost:TAMBAHAN KASUS BARU POSITIF COVID-19 DI BALI, HAMPIR 90 PERSENNYA KATEGORI INI(バリ島でのCOVID-19の新しい陽性例、このカテゴリーのほぼ90%)

これにより、マスクの着用、手洗いの励行、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の保持など予防に努めるよう、繰り返し注意しています。
・BaliPost:TAMBAHAN KASUS POSITIF COVID-19 DI BALI, SEMUANYA TRANSMISI LOKAL(バリ島でのCOVID-19の追加の陽性症例、それらすべてがローカル感染)

外国人観光客だけでなく、ローカルに対する規制や取り締まりも厳しくなりました。
マスクを着用しないと入村や入店が禁止されたり、警官などが路上や市場でマスクを配布する活動が行われています。
・BaliPost:DI PASAR, MASIH BANYAK WARGA TAK GUNAKAN MASKER(市場にはまだマスクを使わない居住者が多い)
・BaliPost:BERAKTIVITAS DI LUAR, MASIH BANYAK DITEMUKAN WARGA TAK BERMASKER(外での活動、マスクなしの居住者がまだ多い)

犯罪防止もかねて夜間パトロールを実施しています。そこでみつけた、若者の飲み会を中止させたり、不必要な集まりをばらけさせたりしました。ジョギングトラックやビリヤード場・バスケット場なども閉鎖になりました。
・BaliPost:PESTA MIRAS DAN BERKUMPUL, 4 DUKTANG DI PEGUYANGAN KANGIN DIAMANKAN(パーティーを行っていた4人を確保)
・BaliPost:GILIRAN “JOGGING TRACK” SUBAK KERDUNG DITUTUP SEMENTARA(「ジョギングトラック」を一時的に閉鎖)

バリ人気質からみる感染の特徴


バリ州に陽性患者および死亡者が少ないことやローカル内感染が流行り始めてる理由は、気候や住環境も関係していると思いますが、バリ人=主にバリヒンドゥー教徒の文化・宗教的特徴やメンタリティにあるのではないかと、あてくしは考えます。
ローカルの間では「ヒンドゥーの神様が護ってくれてるから」とか「(変死した)豚たちが身代わりになってくれたから」なんて話も出てるようですが…それらは立証できないので肯定も否定もしません。

コロナに対するバリ人の見習うべき点と修正したほうが良い点を勝手に列挙します。
ほかにも「バリ人あるある」があるかもしれません(←「ある」だらけで翻訳難しそう)

よっしゃー!

  1. 高温多湿の気候
  2. 村社会で掟や秩序が守られやすい
  3. 1日2回の水浴び
  4. 靴を脱ぐ習慣
  5. ハグやキスの習慣がない
  6. BCGワクチン接種済
  7. [追加] 伝統生薬ジャムーを愛飲

◇高温多湿の気候
ご存じのとおり、バリ島は熱帯モンスーン気候です。特に雨季の11~3月は気温が高く、湿度も高め。蒸し暑いです。
米国土安全保障省は「新型コロナウイルスは太陽光の下、高温・多湿の環境で弱まる」という実験結果を公表しました。ただ、熱帯に位置する地域でも感染者が出ていることから、気温や湿度との因果関係は解明されていません。
ジャカルタに比べると、バリ島には高層ビルがなく、オープンエアの建物が数多く存在します。密閉空間がないのと、エアコンの冷風にさらされにくいのも関係しているかもしれません。
・時事ドットコムニュース:新型コロナ、弱点は太陽光? 高温・多湿でウイルス減少―米実験

◇村社会で掟や秩序が守られやすい
バリヒンドゥー教徒は完全な村社会です。デサやバンジャールの掟や秩序に沿って行動し、村八分を恐れ嫌うため、上層部からのお達しが伝わりやすいシステムになっています。必要に応じてプチャランが監視して回ります。警察官や軍隊なども加勢します。
言うことを聞かなかった人の話はあまり耳にしたことがないのですが、よっぽどの理由がなく歯向かった場合、他島民や他宗教徒であろうと容赦なくブッ叩かれると思います。
手洗いやマスク着用なども、各所に横断幕や立て看板などで告知されているため、従う人が多いでしょう。

◇1日2回の水浴び
バリヒンドゥー教徒はサンガ(家寺)やプランキラ(祭壇)などに、朝夕2回お供えと祈りを捧げます。その前に必ずマンディ(沐浴や水浴び)します。寺院参拝時は昼でもさらに行います。神様のもとに伺うときは清潔でなければいけません。
かつて海の物売りに「日本人って1日1回しかシャワー浴びないんでしょ?きったなーい」と言われたことがあります。いや、それが普通だから。てかお湯の風呂につかるから。

◇靴を脱ぐ習慣
日本人と同じように、家に入る際は靴やサンダルを脱ぎます。脱ぐというより脱ぎ散らかす人が多いです。家から裸足でちょっと出ることはあります(笑)
コロナウイルスが床や靴底に付着していたことに気づかず、下履きの文化の欧米では室内に持ち込んだり、日本でも院内感染が起こっていたという報告があります。表面がツルツルしたものに付きやすいんですって。
・JBPress:コロナウイルスの「正しい怖がり方」

◇ハグやキスの習慣がない
欧米人のようにハグやキスおよびチークキスによるスキンシップは基本行いません。これにより至近距離での飛沫感染や接触感染を少し防げているはずです。
「サラーム」といって、子供を含む目下の者から目上の者へ、手の甲に軽くキスをしたあと胸に手を合わせる挨拶はあります。接触範囲は狭いですが、この時期は避けたほうが良いかもしれません。

◇BCGワクチン接種済
実はこれが一番有力な説だと思ってるんですけどね。
日本と同じく、バリ州でも一定以上の年齢の方は、幼少期にBCG=小児の結核予防ワクチン接種が義務化されてたんですって。家人は接種済み。日本と同型かはわかりません。現在は中止されています。
ポルトガル・韓国・シンガポールなどBCGワクチンを定期接種していた国は死亡率が低く、スペイン・イタリア・アメリカなど接種していない国は死亡率が高いという結果が出ています。しかし、接種していたフランスはなぜか高め。相関は解明されていません。
・DIAMOND online:コロナにBCGは「有効」なのか?東北大・大隅教授が緊急解説
・NEWSポストセブン:新型コロナ、BCG接種実施の日韓、ポルトガルで感染者数少ない

◇伝統生薬ジャムーを愛飲
インドネシア漢方といわれるジャムー。地元で自生するハーブをすりつぶしてスパイスと調合させる伝統的な生薬で、風邪や食欲不振や胃痛などの病気治療、肩こりや腰痛など肉体疲労の緩和、滋養強壮などに効果があると言われています(個人差あり)。
健康維持のために、朝夕飲んでるバリ人もいるようです。
・BaliPost:Sumber Perekonomian, Kesehatan Tradisional Bali Diberdayakan Lebih Serius(経済的情報源、伝統的なバリの健康がより真剣に強化)
※5/19追記:バリ州として「ジャムー市場を今後経済的資源の1つとして推していく」との目的があるようなので追加しました。

あちゃー…

  1. 村社会で集いの参加は必須
  2. 身内や仲間意識が強い
  3. 善悪の二元論により敵味方を分ける
  4. マスクをつける習慣がない

◇村社会で集いの参加は必須
これだけローカル内感染が流行っていても、ゴトンロヨン(相互扶助)で伝統行事や宗教活動の参加は必須です。個人の意思で拒否できません。
国や州からの要請で大人数にならないよう参加者は絞られていますが、具体的な人数が示されていないため、ときおり数十~百人程度集まってる光景を今も目にします。参加者はマスクを着用し、屋外につき密閉空間ではないものの、ソーシャルディスタンスの保持は難しいでしょう。

◇身内や仲間意識が強い
他人、特に見知らぬ外国人とのソーシャルディスタンスは必要以上に取りたがりますが、同居以外の親族や友達とはくっついて行動します。仲良しや知り合いからはうつらないと思い込んでるような…。
バイクの二人乗りや、トラックの荷台にまとまって乗ることも、いまだにあります。ニュースサイトに掲載されている写真をみてもツッコミ待ちかと思うほど、人と人との距離が近いです。

◇善悪の二元論により敵味方を分ける
バリヒンドゥーの宗教観では、「善・悪」「白・黒」「左・右」「男・女」など対極のものが存在し、両極のバランスが大事と言われています。
この考え方が根底にあるためか、コロナウイルス開始当初は感染源と思われた外国人が悪とみなされ、よそよそしい態度や一定の距離が取られました。次いで、帰国した国外労働者が標的になりました。自分たちもいつかうつす側になる可能性があるのに…ねぇ。
ニ分割思考だと社会的な分断が起こりやすくなります。今は一致団結するとき。悪いのは人ではなく、ウイルスです。

◇マスクをつける習慣がない
日本人のように日常生活でマスクをつける習慣がありません。政府からの推奨→義務化により、現在では外出時や接客時に着用必須となっています。
慣れない人にありがちな行為で、1.苦しいのか暑いのか鼻を出す、そのうち口も出す、注意されるからアゴに付けておく、2.話すときに失礼のないようわざわざ外す、などがあげられます。
マスクの意味ないYO!めっちゃ飛沫感染するYO!己の粘膜に付きまくるYO!だったらクリアファイルでフェイスシールド作ったほうがいいNE!

◇参考:コロナウイルスについて
新型コロナウイルスはまだ解明されていないことが多いものの、特徴や予防法を知っていれば避けられることがあります。
参考に下記URLを添付します。お時間があればどうぞ。
・ナショナル ジオグラフィック:【図解】知っておきたい新型コロナの基礎知識まとめ
・乳酸菌生成エキス研究所:腸博士・藤田紘一郎先生に聞く腸たいせつな話 No.8感染予防

またしても長くなりましたわね。続きはまた。
では、ごきげんよう。

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