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プロフィール

梶 ナナカ (かじななか)

webデザイナー/ライター

[現在]フリーランスで日本の企業様からwebデザインを受注。合間にバリ島に関する執筆活動。

[略歴]百貨店の広告担当、広告代理店のタレントキャスティング、制作会社のコピーライター、メルマガ担当を経て、webデザイナー。企画・構成からデザイン、コーディングまで行えるのが強み。
お仕事のご依頼はこちら:info[at]memobali.com([at]→@)

[趣味]食べ歩き。最近ハマってるのはアシュタンガヨガ。

[バリ歴]1999年 バリ島初渡航。ハマって年3回ペースに。
2001年 サヌール地区で1年弱滞在。ディープな面を知る。
2002年 結婚
2011年~ 日本とバリ島、半々の滞在生活。クロボカン端のダルン在住

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そもそもの交通ルールが違いますから

違い「ますから」。あー、まつげに付けるやつね!それはマスカラ。カラオケで振るやつか!それはマラカス。

えっと、ちょいと昔話から。
15年前のバリ島は、バイクに乗るときヘルメットをかぶっている人がほとんどいませんでした。着用が義務付けられていなかったため、バイパスなどの幹線道路でもみなさん普通にノーヘル走行。
ヘルメット自体、大きなスーパーへ行かないと売っていなかったですし、あっても「これ、頭ぶつけたら確実に死ぬよなぁ」と首を傾げたくなるスケボー用の半キャップばかり。フルフェイスのしっかりしたものなど一切なし。

とはいえ、今より交通量が断然少なく、のんびり走れました。
バイクの性能が低く、スピードが出なかったという理由もありますが。
車は壊れそうなトヨタのキジャンがほとんど。パワーステアリングなんてシャレたものはなくて重いクラッチを踏んではしょっちゅうエンスト。ドアはどこか1つ以上開かないか、勝手に開くか。パワーウィンドウも当然なく、窓を開けるときは必死でハンドルを回したものでした。

こちらは2000年9月のサヌールのバイパス。走行車、少なっ!
バリ島 道路

サヌールからクタビーチまで約15kmの距離で信号はたった1つ。たしかセセタンあたりへ曲がる三叉路のみ。サヌールのマクドナルドやKFCの交差点は後からついたような・・・ありましたっけ?
クタの巨大ロータリー・シンパンシウールにも信号はなく(その後設置され、今は立体交差になって再撤去)、デワルチ像を中心に4方向から来る車とバイクが上手い具合に譲り合って回っていました。みなさん暗黙のルールに従っていたので、事故が少なかったように思います。

気付けば4日空けての更新です・・・クリックお願いします。
当時は、右折優先、左折は常時可、直進が最後でした。
今でも昔から乗っている人たち(特に男性)は、交差点で右折を優先して直進側が停まります。これは日本人を含む先進国の外国人にはないルールのため「なんで急に停まるんだYO!サッサと進めYO!」とイラッとするようです。実際、みんなが停まってるのに飛び出す欧米人もいます。
信号機に注意書きまたは補助信号がついてなければ、赤であっても左折して構いません。停まってると後続車からクラクション鳴らされます。
直進はこれまた昔の名残で、車の場合、ハザードランプ(非常点滅表示灯)をチカチカと点滅させながら進みます。日本だと路上駐車するときや渋滞最後尾の注意喚起、または「ありがとう」の意味で使いますよね。交差点で急にチカチカされると意味不明ですが、「オレ、まっすぐ行くから」宣言です。

信号が増えるにつれて、スタートダッシュが急増しました。「信号が変わったんだから良いだろ!」とばかりに。そのわりに赤になっても停まらない輩が多いです。
オートマティックの車やバイクが増えて、かつてのルールを知らない若者・女性・外国人が直進優先でグイグイ入ってきます。
そりゃ事故るわな~。

信号での停車時に無理やり前へ割り込んでくるくせに、交差点に入った途端ノロノロ進む人もたくさんいます。これはたいていバリ人で「交差点は魔物を祓う場所」と信じてるせい。大きな交差点には神々の像やお寺(祠)、お供え物が置いてありますよね。オゴオゴでも十字路で猛烈に回転しますし、ガベン(お葬式)時も回ります。悪いモノが憑いてこないよう(どっちに行ったか迷うよう)祓うんですって。
交差点神話を信じているがためにゆっくり走るバリ人と、それによる渋滞を解消すべく笛を吹きまくる警官の、不思議な光景がガツスブロトバイパスのあちこちで見られます。笛吹かれないと早く進めないって・・・。

信号が青に変わった途端、たいてい後方の誰かがクラクションを鳴らしてくれます。「変わったよ」の合図です。見りゃわかるけども。
「追い越すから(どいて)」もクラクションでお知らせ。鳴らされたらキレずに左へ寄って道を空けましょう。競ったところで面倒ですよね。
インドネシア人は日本人の一生分のクラクションを1日で鳴らし切る気がします。これでも昔よりは減ったような。
何もないと思われるところで急に鳴らされることもあります。その場合はたいてい川。川には精霊が住んでいると信じられていて、クラクションで挨拶してから通るバリ人が多いです。このときは長音ではなく、ブッまたはブブッと短く軽く。
ブーーーーブブーーーーッと長く大きな音で鳴らすときは凧様のお通りです。えぇ、凧上げ用の凧様のために「道を空けろ」という指令ですわ。

車でパッシング(ヘッドライトをパッパとハイビーム)された場合、日本だと後続車なら「道を空けろ」、対向車だと「どうぞお先に」または「この先に取締りがいるよ」などの意味がありますね。バリ島では常に「オレが行く!」の意味合いが強いです。交差点で対向車が譲ってくれるんだと思ってスタートするとぶつかっちゃいますからね。譲ってくれる親切な方は手で「行け」と合図してくれるのでお間違えなく。

ついでに、徒歩で道路を渡るとき、日本人はたいてい手を上に挙げますよね?インドネシア人は斜め下にピンとおろします。この姿勢で道のわきにいると勘違いされるので気を付けましょう。てか、やめて。渡るんだと思ってスピード落としちゃいます。

今思い出せるのはこれぐらいですが、ほかにもあてくしの知らない暗黙のルールもあるかも。
歩行者はともかく、車やバイクに乗る方は少しバリ島独自の交通ルールを知っておいたほうがスムーズに走れると思いマスカラ。

ちなみに25年以上前は道路が舗装されておらず、全面土だったそうです。その道で前後1台も車が見えないこともあったんですって。ひたすらマイロード。故障すると、どこからともなく人が現れて親切に押してくれたそうです。そこまで昔はさすがに知りません。。

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テーマ : バリ島
ジャンル : 旅行

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まさか!

まさか右折が最優先とは思いませんでしたね
前の直進車が停まるのが不思議で
我先に走るのとは真反対ですね
ルールはさておき運転教習をしていないので我流運転で
車幅感とか内輪差とか分かっていないのでバイクで車の左側走行は
凄く危ないです

Re: まさか!

ξ^.^ξマーメイド。&【kai】さま

コメントありがとうございます。
直進車が停まる謎がとけたようで良かったです。

左側走行が危険なのはたしかですね。
インドネシア人は基本的に「前しか見てない」ので、
後ろの人が前を気にしないといけないんです。
内輪差による巻き込みの危険も、後ろになったほうが避ける必要があります。
バイクの場合は左側に寄った上で、
巻き込まれない程度にスピードを落とすのが良いでしょうね。
前にいる場合は、その車のほうが避けてくれますから。